2020.6.19 金曜日
アーユルヴェーダとストレスケア
アーユルヴェーダ式メンタルストレスケア
一般にストレスは病気につながるというのはわかっていることですが、
医療現場でよく耳にするのが、「ストレスから来てるので、なるべくストレスをかけないようにしてください」
確かにそうだ。
ですが、自分が何によってストレスを感じているかわからない場合は、何をどうしたら解放できるのかがわかならなければ解決できないですよね?
また、アーユルヴェーダでは病気というのは6段階でとらえられており、1-4までは「未病」5で発病、6で慢性化となっている、その場合、多くの人が、1-4でなんらかの不調を感じ、病院に行くが血液検査やX検査で異常がなければ、様子見になってしまう。
それはもちろんのことです。病院は治療をする所なので発病していない人に治療も薬も提供できないのは当然です。
ただ、アーユルヴェーダではこの1-4の段階でストレス等のメンタル的なものが、体に影響を及ぼしはじめ、下痢したり、不眠になったり、湿疹がでたりなどの症状として体に出てくることはよくあります。
この「未病のゾーン」の段階でなにが原因で未病になっているのかを見極め、その原因を取り去る作業を行うのがアーユルヴェーダケアになります。
体質別に考えるストレスによる症状
誰もが同じ論点を持ち、同じようなストレスで同じような症状が出るとは限りません。
そこで、体質別にネックとなる体質別の精神的傾向を考えてみます
ヴァータ体質→自己否定感がつよく、自信がない。くよくよして心配ばかりする
ピッタ体質→自己顕示欲が強く、思ったとおりに物事が進まないとイライラしてしまう
カパ体質→言いたいことがはっきり言えず、いつも心に溜めていることが多い
このように、何が満たされていないから、ストレスになってメンタルから肉体へ不調が及んでいるのかを分類してみると、何を満たして、何を手放せばよいかがよくわかります。
アーユルヴェーダ式体質別のストレス時の症状
ヴァータ体質→ストレスがかかると便秘や不眠、生理不順、めまい、耳鳴りが起きやすい
ピッタ体質→ストレスがかかると胃痛や下痢を起こし、蕁麻疹などの湿疹がでやすい
カパ体質→ストレスがかかると風邪もひいていないのに、咳が止まらず、体重が増え、眠気が強くなる
「一般的にストレスによる不調」といっても、こんなにも体質別に原因や症状も違うので、そう簡単に解決できるものではないですね。
だからこそインドではアーユルヴェーダ医師が、1時間くらい問診の時間を取り、体質診断をし、不調の原因を調べ、遺伝的なものか、外的要因によるものか、またメンタルの傾向や食事が体質に適正であるかなども全て診て、未病を解決する導線を作っていきます。
日本でも、しっかりアーユルヴェーダを学んだセラピストであれば、カウンセリングを充実させ、体質や体調を見極めながら、ただマッサージを提供するのではなく、むしろ一番大事なのは、コンサルテーションに重点を置きます。
アーユルヴェーダは精神・肉体・魂の3つのバランスを整える医学
WHO(世界保健機関)の健康の定義をみたことはあるだろうか。
ぜひWikipediaでみてもらうとわかるが、実は5000年前から説いているアーユルヴェーダの健康の定義とまったく同じです。
肉体・精神・魂のバランスが整っている状態が健康と呼ぶ
肉体だけは鞘にすぎない、精神も魂もバランスがよくヘルシーであって、アーユルヴェーダでは初めて「健幸」と呼びます。
だからこそ、簡単にストレスとよばず、その原因を究明し、手放すことが一番健康に近づく早道ですね!
アーユルヴェーダビューティカレッジ
学長 新倉亜希
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