2020.4.27 月曜日

必要なのはサプリだけじゃなくて消化力!アーユルヴェーダ食事法の秘密

アーユルヴェーダ食事法

アーユルヴェーダでは“口は生きるの入り口”とされ、食事療法はとても大事な治療になります。

インドアーユルヴェーダ病院で入院すると、2-3か月の間、とても厳格な自分に合った食事療法が行われ、各個人で提供される食事メニューが全く違います

なぜならどのドーシャが乱れているかによって、食事の味も性質も使い、またスパイスの種類も全部変わってくるので、食事も治療の一環と考えているアーユルヴェーダでは、とても細かな指導が入ります。

ただ根底に流れるのは消化力を強化する事です

全ての病気の根源は乏しい消化力から

アーユルヴェーダではほとんど全ての病気に消化力が関係していると考えられています。

全く関係なさそうに見えるメンタルなども、治療はまず消化力を立て直すことから始めます。

アーユルヴェーダの治療法では、機能を全うしていない細胞が正常な細胞に置き換わるように仕向ければよいと考えるので、正しい新陳代謝を促すための、まず消化力の強化を行います

他の疾患でもすべて同じです。

皮膚トラブルも新しい皮膚が再生できるような新陳代謝のために消化力を整えます。

髪の毛も爪も、体の全ての諸器官においてまずは消化力と呼ばれるアグニをしっかりつけることで病気の根本原因を整えます。

消化力を整えるとは、食べた後に粘液やガスや酸などの余計な副産物を作らずに、きちんと消化されて、体内のエネルギーとして全身に栄養となって行き渡るようになることです。

そのためには、食べ方の工夫が必要になります

始めよう消化力革命

アーユルヴェーダの食事療法には、食べ方の工夫がいくつかあります。

 

1.消化力の増減は太陽と同じ動き

一番真上に太陽があるときは、体内の火も燃え盛り、消化力は抜群です。ゆえに、食べ方は朝3:昼5:夜2となります。

2.食事の工夫は渋味を食後にとること

インドのアーユルヴェーダではバターミルクといってヨーグルトに水を入れて攪拌したものを飲むとその渋味が消化促進を手伝ってくれると考えられています

ただ、日本人は和食を主に食べるので、食後の緑茶というのも同じ渋味であり、消化剤となる。

水一つとっても消化に影響するため、ダイエットしたい方は食前の水、太りたい方は食後の水の摂取が進められます

アーユルヴェーダ式 とっておきの自分で作れる消化剤

インドの病院では、処方されるような消化剤が、なんと日本では自宅で作れます

私はカパ体質といって、非常に消化が遅く、水を飲んでもすぐに太るので、

とっておきの消化材を自前で作り、外食時など消化に重い食べ物を食べるときは、振りかけて使う魔法の消化材

アーユルヴェーダでの名前を「トリカトゥ」と言います

トリカトゥとは3つの辛いものという意味で、原材料はたったの3つ、しかもインドから取り寄せなくても日本で買える!

・生姜

・黒胡椒

・ヒハツ(長胡椒)

この3つを同量混ぜるだけで、アーユルヴェーダ処方薬のできあがり!

主にお肉や揚げ物などの重い性質のものを食べるとき、春などで消化の火が弱い季節、

カパ体質の方などは積極的に食事と一緒に取り入れるとよいですね

アーユルヴェーダでは、病気にならないためには、このような消化力“アグニ”がきちんと整う工夫を凝らしてから食べることで、エサにもなり、薬にもなる食事療法が生まれるわけです。

アーユルヴェーダビューティ―カレッジ

学長 新倉亜希

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