2020.12.11 金曜日
アーユルヴェーダ資格と費用について
アーユルヴェーダ資格と費用について
今日は一般によく聞かれるアーユルヴェーダ資格や費用についてご説明します
私は日本アーユルヴェーダ協会の理事として日本全体のアーユルヴェーダスクールをみる立場としての、個々のスクールの枠を超えた視点から日本でのアーユルヴェーダ資格について解説します。
日本ではアーユルヴェーダはまだ国家資格ではないため、実際の資格というのは、
個々の団体が個別に発行している民間資格になります。
ですからどこで発行された資格であっても、そんなに差異はないのが現実だと思います。
ただ、大事なのは、どんな日本の団体が、ベースはどこと提携して行っているかというのは大事なポイントであると思っています。
その団体のリソースと言われる、例えばアーユルヴェーダの実技の手技であっても、
日本人のどなたかが自身で考案したマッサージなのか、または、インド発祥のアーユルヴェーダ医学に基づき、現場で活用されている技術の伝承なのか、などは権威付けとしては、大事なポイントだと思います。
私はインドで7年間勉強しましたが、医療現場で活用されているアーユルヴェーダと言うオーセンティックなアーユルヴェーダが学べると思います。
実は日本でアーユルヴェーダはマッサージやエステのイメージがありますが、
インドでは国営の厚生労働省にあたる政府が管轄しているアーユルヴェーダ病院があります。こちらでは、末期がんの治療や、筋ジストロフィーなどの難病の患者さんなども治療をしており、現場ではMRIを使い、症状のbefore&afterは最新医療機器を使い、治療はオーセンティックなアーユルヴェーダ療法などで行っています。
日本ではエステという領域のイメージのために、美容のイメージが強いですが、
私が学んできたインドの病院では、まさに沢山な慢性疾患の患者さんが、アーユルヴェーダ医師によって治療を施され、セラピストによって施術を行い、最後はハーブ処方されるという流れです。
アーユルヴェーダ療法とは
アーユルヴェーダはパンチャカルマと呼ばれる療法で、主に浄化療法をメインにして、
前処置(オイルマッサージ、発汗法等)
中心処置(催吐法、催下法、瀉血法等)
ラサーヤナ(食事療法、ハーブ処方)
などの3本だてにて行われます。
中心処置は日本では、法律により西洋医学の医師ライセンスがないと行えないため、
日本では、前処置と後処置が中心におこなわれています。
そのため、マッサージのイメージが強いかもしれません。
ただ、ここで大事なのは、
この前処置に至るまでの肝となるのが、治療の方針を決めるための
医師によるコンサルティングが約1時間かけてインドの病院では行われます。
アーユルヴェーダの肝となるカウンセリングスキル
患者さんが、なぜその不調がおきたのか、原因は遺伝的なのか、後天的な外部要因により起きた疾患なのか、などを細かく問診をしていきます。
この原因究明がアーユルヴェーダ医学では肝とされる部分です。
なぜなら、この問診を間違えると、それに続く、施術の内容、使うオイル、食事療法、ハーブなどが全然変わってしまうからです。
日本では、ここの勉強がスクールによって差異があるように思います。
ただ、日本にて医師以外の方がアーユルヴェーダを行いたい場合は、もちろん医療行為ができないため、セラピストとして、不調の原因を究明する未病ケアとしてのアーユルヴェーダ的カウンセリング能力の高さ、また、また日本で薬事に反していないオイル、ハーブなどを使える知識があるかどうかもとても大事です。
海外から持ち込んでいるオイルやハーブは、日本は薬機法が厳しいため、ほとんどが使えないケースがとても多いです。
日本でアーユルヴェーダを行うためには、インド医師ばかりの授業でもやはり難しく、なぜかというと日本は世界でも最も医学的なハードルが高い国であり、沢山の法規があり、
インド医師や海外の医師は日本の薬機法や医師法を理解していない場合もあります。
そのため、日本の医師法、薬機法などにも精通した日本人が、インドと連携しながら、その国に合わせた実践が必要となってきます。
アーユルヴェーダスクールの中で、それらの法律関係もきちんと伝授していないスクールですと、セラピストが独立した際に、知らず知らずの間に違法を犯している場合が多く見受けられます。
アーユルヴェーダという言葉自体が、医療であるため、これからますます需要が高まっているアーユルヴェーダ業界においては、スクールでしっかりとした、日本で行えるアーユルヴェーダをカリキュラムでお伝えする必要があります
また、日本ではアーユルヴェーダ医師だとしても、治療可能なライセンスとして認められていないので、
日本でアーユルヴェーダは予防医学の立ち位置が最もやりやすい形と思います。
日本で生かせる予防ケアとしてのアーユルヴェーダ
日本は世界でもまれにみる高齢化社会です。
ということは、病気に罹りやすい年齢層が多いわけです。
2025年には日本は9000人の医師が足りなくなるといわれていますから、
誰が必要になっていくかと考えると治療できる人手が足りないのであれば、
病気にならない手伝いをしてくれる人です。それがいわゆるアーユルヴェーダの予防医学的な立場の人です。
ですからそこには沢山需要があり、ビジネスとしても成り立ちます。
アーユルヴェーダスクールの費用について
スクールの費用は学校によってまちまちだと思います。
ただ、私見ではありますが、長くて高ければいいというものではないと思います。
実際に、インドで長年学びましたが、物価は違うといえ、日本のスクールとは違う設定です。高すぎるのもおかしいですし、ただ安すぎてもそれは、ただの紙を発行するだけの資格発行スクールかもしれません。
しっかりとしたアーユルヴェーダ本場の学びがあり、かつ資格を将来に生かせる導線があるスクールをお勧めします。
実際にアーユルヴェーダを学んだあと、自身が資格を生かして提供できる技術が、日本では、セラピストという立ち位置で予防的な側面での健康法を提供する資格だとしたら、この不穏な時代に、ある程度の金額で、と判断されます。
大事なのは、アーユルヴェーダを学ぶ目的が、自分の健康を維持するために学ぶのか、
またはその後開業などを目指したビジネス的に学びたいのかでも、支払う費用は感覚的にも違います。
セルフケアに使用するのは基礎講座などで10万円台、ビジネスに活用するには未来で回収できる投資と考えた金額が妥当と思っています。
スクールによって時間や費用感は違うと思うので、それはご自身の感覚で。
先ほどお伝えしたように、どこが発行した資格であろうとも、日本では民間資格なので、どこで学ぶか、というよりもむしろ大事なのは、どんな内容を学ぶのか、
またはそのスクールの代表がアーユルヴェーダを活用してどんなお志事をしているのか、だと思います。
アーユルヴェーダはとても社会貢献性の高い役割を担っています。
その学校でアーユルヴェーダを学び、どんな人生を変えられる学びがあるか、生まれてきたお役目を感じられるような気づきが得られるか、が大切
アーユルヴェーダは医療でありながら、5000年の哲学的な要素も沢山含み、
サロン開業以外にも沢山の選択肢があります。
資格取得後の人生への活かし方
アーユルヴェーダの汎用性を授業内で教わり、自身がどんなポジションでも人生を変えられるような経験であったり、医療をはじめとし、教育現場、スポーツトレーナー、カフェオーナー、コーチング、経営コンサルタントなど様々な職種においてもアーユルヴェーダを付加価値としてビジネスに取り入れて差別化を測れるような、様々な側面からのアプローチができるアーユルヴェーダを学ぶことが、未来への投資としては必要と考えています。
私はアーユルヴェーダビューティーカレッジというものを設立して17年経営しておりますが、インドの医療法人と医療連携しながら、日本でできるアーユルヴェーダを様々な角度から汎用性をもって生徒さんに紹介しています。
私はアーユルヴェーダを軸に株式会社として8事業を展開し、様々な角度から人々がアーユルヴェーダに触れ、人生をよりよく生きるお手伝いができることをビジョンに活動しています。
コロナ禍でニューノーマル時代に突入した中で、アーユルヴェーダを学ぶことは
アーユルヴェーダの学びは、身一つで生き残るサバイバル術を学ぶ唯一の武器と思っています。
アーユルヴェーダでは免疫力をあげ、自身の心と体を内観し、薬にたよらずチューニングしていく知恵、自分トリセツを学ぶ知恵、そもそも心も体も病気にならないように、自身の傾向と未病のサインを学び、生きやすくする知恵です。
ワクチンもない、他者とも繋がれないソーシャルディスタンスの時代に、
自分を助け、ひとりでも安心して不安のない人生を送るための学びです。
私は不安感が世界でもダントツに高い民族でもある日本人はこの不穏な時代を生き抜くために、アーユルヴェーダを学ぶことは生涯の身を助ける生き方の知恵と思っています。
アーユルヴェーダビューティーカレッジ
学長 新倉亜希
■アーユルヴェーダビューティーカレッジ
https://www.ayurveda-beauty-college.com/
■学校説明会(無料/来校 またはオンライン)毎日開催