2020.6.4 木曜日

アーユルヴェーダとごま油

治療も美容も手に入るごま油がすごい!

こんな質問をいただきました。

Q.美肌にも治療にもなるクリームやオイルはないですか?

「最近、ストレスで皮膚疾患がでやすく、湿疹をケアするための皮膚科のクリームを塗ってしまうと、重ねて美容液などは使えないし、治療に専念すると美容ができないので、一挙両得なものがないかと探しています・・・」

アーユルヴェーダビューティーカレッジ併設のケアサロンthe villasでは、インドのアーユルヴェーダ病院と連携しながらお悩み別なアーユルヴェーダケアを提供しています。

昨日はそんなお客様からご質問がありました。

そこで今日は「治療」も「美容」もできる”ごま油”についてお話します。

今の時代は、コロナストレスのために、体の中が炎上しやすく、汚血から皮膚疾患がでやすくなっています。

こんな時は、再発防止の為にも、体の内側からのケアも必要!そもそもの体の中の炎上をクールダウンさせる必要があります。

皮膚疾患の場合は、炎を連想させる辛いもの、しょっぱいもの、お酒、ホットヨガ、サウナなど炎上させてしまうものは控えなくてはいけません。

まれに、アーユルヴェーダでアーマという体内毒素・未消化物によっても皮膚疾患はでますが、サロンで診ているお客様のほどんどは、やはり体内の熱が高く、皮膚疾患が多くなっている傾向が高いです。

ですからクールダウンをさせることが大事。

もちろん治療としてのお薬が必要な方もいらっしゃいます。

また外からのケアとして、アーユルヴェーダでは病院でのトリートメントにごま油をキャリアオイルとして使うことが多いです。

ではアーユルヴェーダ治療にも使われるごま油とは!

ごま油の効果効能

抗酸化作用、保湿作用、湿疹の改善、乾癬の改善、リウマチの改善、皮膚トラブルの改善、消炎作用などがあります。

またごま油は他の油に比べて、皮膚からすぐに吸収し、骨髄まですぐに到達するといわれている、吸収力抜群のオイルです。

そのため、皮膚疾患はもとより、骨を強化するオイルとしても有名です。

強力な肌の若返り!

また非常に抗酸化作用が高い若がえりのオイルとしても有名で、

ごま油の中の成分が、抗酸化成分である、リグナン・セサミン・セサモリン・セサモール・セサモリノール・ビタミンEを多く含みます。塗った直後から毛細血管を通じ体内に吸収され、新陳代謝が起き細胞の酸化を防ぎ、肌の老化を防止します。そのためマイナス20歳肌が実現できます。

デトックス作用!

ごま油の抗酸化作用、体の新陳代謝を活発にさせることにより、細胞の生まれ変わりの循環を正常に促し、皮膚のターンオーバーが活性化され、早まるともいわれています。また肌が非常に柔らかくなります。

なので、美肌にも傷口などの再生にもとても有効です。また軽度の炎症も鎮静するといわれています。

髪の毛と爪を強化!

髪の毛と爪はアーユルヴェーダ生理学では骨の老廃物として形成されるもので、ごま油がいち早く吸収され、骨を強化することから、派生する爪の強化にも効果的と言われています。薄毛や痩せ毛の予防やケア、割れやすい爪のケアには、老廃物に直接塗るのではなく、体全体にごま油を塗り、骨を丈夫にして、老廃物である髪や爪をきれいにすることが早道です。

女性ホルモン調整!

ゴマリグナンなどの「植物リグナン」に分類される成分は、腸内細菌によって代謝されることで、女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをすることが分かっています。

なので、生理不順などがあり、生理前にニキビや口唇のまわりに湿疹ができる方などは、ごま油を使われるとにより不調改善が期待できます。

ごま油マッサージをやってはいけない時期とは

ごま油は体の奥まで浸透するとされており、塗布した体が、ごま油を消化できる状態でなければいけません。ですから、治療でも同じですがセルフケアにおいても、満腹時、体調が不良時(特に熱の時)、生理1~3日目&妊娠中、皮膚が重度の炎症時などは使わないようにとされています。

ごま油はそのまま使うのではなく、下準備が必要

 

【下準備】キュアリングという作業

使用するもの:太白胡麻油、鍋

1 )使用前に、一度ごま油を100度に温める下処理をする必要。鍋に、ごま油を入れて約90程度になるまで温めます。
2 )温度計があればよいですが、無い場合は、水滴を一滴たらし、パチンとはじけばそれで完了です。
3)冷ましてから少し温かい状態で皮膚に塗布します。保存は陽の当たらない場所で保管します。

ごま油ならどれでも良いわけでなはい!

ごま油の比較

ごま油には大きく3種類あり、「焙煎ごま油」、「低温焙煎ごま油」、「太白ごま油」があります。

焙煎ごま油は調理としても普段から使う香りが強く、色が茶色のもの。

焙煎時の温度を低くして、じっくり焙煎したものが低温焙煎ごま油。焙煎ごま油と比べて、甘い香りと琥珀色が特徴

アーユルヴェーダで活用する太白ごま油は、焙煎せずに、生のままで絞っている状態のもの。

焙煎していないので無味無臭で肌にもなじみやすく、とても使いやすいのが特徴です。

沢山の治療や美容に使えるごま油の活用法とは

・美肌や傷の治りを早くするために全身にごま油を塗る

・口臭や歯肉炎、歯槽膿漏、体内毒素の排出を改善するためのごま油のうがい

などが日常的につかいやすい方法です。

アーユルヴェーダ専門家が作る最強のアーユルヴェーダオイル

ごま油はセルフケアとしてはそれだけでも充分な効能がありますが、アーユルヴェーダトリートメントの施術を行うプロといては、インドの方式と同様、薬草オイルが必要です。

これは体質・体調に合わせてごま油等をキャリアオイルにし、ハーブの効能を加えて、治療やケアに使うアーユルヴェーダオイル。

日本では、内閣府認定 日本アーユルヴェーダ協会の認証も得ている正統派アーユルヴェーダオイル(国産)

のサマディ・アーユルヴェーダオイルがお勧めです。

日本の薬機法にもとづいて、医師がいなくても安心してセラピストが使えるアーユルヴェーダオイル

アーユルヴェーダオイル(体質別)の詳細はこちら↓

https://ayurbeauty.thebase.in/items/21516286

私も掻きむしってしまった手の傷が、ごま油を夜につけたら、朝にはきれいになっていて、びっくりしました。

まずはセルフケアから簡単に、ごま油を活用し、治療にも美容にも生かしてくださいね

アーユルヴェーダビューティーカレッジ

学長 新倉亜希