2020.5.11 月曜日

インドアーユルヴェーダ留学

本場インドでアーユルヴェーダを学ぶ

アーユルヴェーダはインド発祥の医学です。

私も何年か現在当校が医療提携しているアーユルヴェーダ病院の研修に入りアーユルヴェーダを学んできましたが、アーユルヴェーダではマッサージのイメージが強いですが、私はどちらかというと人間の在り方みたいなのを体感しながら学んでいるような気がします。

当校提携の病院はインドにあるチャクラパニアーユルヴェーダクリニック&リサーチセンターですが、創始者DR.Kotechaをはじめ、沢山の医師の先生、セラピスト、スタッフのみなさんが、本当に家族のようにいつも100%のサポートで迎えてくれるこの感覚は他の海外では得たことのない感覚です。

病院の入り口にも張ってある、“人としての行動指針”もアーユルヴェーダの教えの一環であり、アーユルヴェーダは医学という分野でありながら、人間とはどういう風に正しく生きてていくもの、正しい生活と心をもてば健康になれるという生き方の全般を教えてくれる学問です。

創始者のDr,Kotechaはインド政府Ayush省の高官でもあり、インドへ還ると、多忙な中からお時間を必ずとって下さり、日本でのアーユルヴェーダへの波及に対するアドバイスや指標を教えてくださいます。

また、師匠であるDr,Aditiは授業でもプライベートでも全力でサポートしてくれます。彼女がいつもいう事は“whatever you want,I always available for you”

この言葉は提携校となったこの10年間、本当に言葉通りに遠く離れたインドからいつもサポートしてくれます。

アーユルヴェーダとは、健康を整えるものでありますが、まずは人としての心の在り方、生き方、精神性もとても学ぶことができます。

インドの印象は、とても本気で優しい方が多いこと。

日本人は本音と建て前があったり、お断りしづらいからうやむやにしたりと、良いところと悪いところがありますが、私がインドで学んだことは、自分がコミットしたことは、本気で取り組むという姿勢です。

小手先の健康法やノウハウでは健康にはならない?!

そもそも仏教はインドから波及されてきたものでもあり、ブッダの担当医もアーユルヴェーダの医師でした。

悟りの境地を得るには、小手先の肉体の健康だけではうまくいかない。

健全なマインドと正しい日常生活を伴って心身ともに健幸になっていく。

数年に渡りインドへと何度も足を運び、現地のアーユルヴェーダを実践されている方々と接し、本当のアーユルヴェーダの実践者はこういう人間力が身につくものだと改めて実感しています。

ただアーユルヴェーダのマッサージのテクニックや知識を頭に詰め込む留学ではなく、

確かな実践者を前にその姿勢を学べることが本当の収穫だと思っています。

アーユルヴェーダを身に着けることは、まずは心の在り方、その方法は、正しい行動(ヴィハーラ)であったり、心を整える食事療法(アーハーラ)であったり、テキスト通りに、知識を単に頭に入れてそれを人に伝えるのではなく、自分がそれらの実践を毎日行うことによって、心の免疫力が付き、何事にも動じなく、常に冷静で静かで、穏やかなマインドが手に入れられます、健康なマインドの先に形成されるのが肉体の健康。

とかく肉体だけが医学ではフォーカスされますが、アーユルヴェーダは病気ではなく病人を診るという全体を把握して、その人が心理的にも、肉体的にも魂的にも健やかになっていく方法を学びます。

アーユルヴェーダは毎日の自身の日常的な日課から成り立つもので、病気にならない生き方は、自分の毎日の実践の積み重ねになります。

医療とだけ考えるのではなく、毎日の自分が何を食べ、自らが便診断や舌診をし、心の状態をど保つかなどで、確かに健康になっていく実感ができるようになります。

私もまだまだ17年しか実践しておらず、一生を通して少しずつアーユルヴェーダを体得できればと思っています。

インドアーユルヴェーダ留学での体験とは

アーユルヴェーダビューティーカレッジが行っているインド留学は、インドジャイプールの提携病院にて、アーユルヴェーダ医師による、さまざまな切り口の授業を受けます。

日本では入手ができない現地のアーユルヴェーダのハーブを毎日使いながら、座学、マッサージ学、製薬学、などさまざまな領域で学びます。

また、午後からは、本場のパンチャカルマ(医療)を受けます。

アーユルヴェーダ医師による問診で持病がある方、不調などの問診を受け(これが約30-60分あります)精神・肉体・魂を包括的に診てもらいます。

そのあと、医師が治療のための数日間に渡る治療のコースを決め、セラピストにより実践されます。

日本と違い、治療になるので、アヴィヤンガだけ、シロダーラだけ、などではなく、少なくとも1日でも5-6種類の施術が行われます。

また、食事療法や処方もあるので、その時の疾患により、食事内容が変わります。

もちろんベジタリアン中心のアーユルヴェーダ食事です。

毎日、ハーブの薬もでるので、それも併せて服用します。

当校のスタッフをスタッフ研修で連れていった時も、全員違う施術と処方でした。

当校では主に社会人の生徒様が多いため、インド留学コースは約7-9日間のコースで行っています。授業は英語のため、新倉が常に通訳で入ります。

インド留学で得られる結果

スタッフ研修で一緒にいったスタッフは、新婚3年目でしたが、インドでパンチャカルマを受け、帰国してすぐに妊娠をしたので、アーユルベビーだととても喜んでいました。

また、毎回の生徒さんの実感としては、朝ヨガで目覚め、アーユルヴェーダの食事をし、勉強し、体をよくする施術を毎日受け、部屋に戻ったらセルフケアをする。

というルーティーンが9日間続くため、かなり正しい日常の過ごし方が、習慣づけられることです。日本に帰っても無理なく、続けていけます。

体質によってやることも違うので、病院で自分に最適化された健康法を習慣づけられることは、人生にとって最大の収穫になります。

1度は本場でアーユルヴェーダを受けること

日本ではアーユルヴェーダの医療行為はなかなか受診できません。

日本にいるアーユルヴェーダ医師でも、日本では西洋医学のライセンスを持たないと、法律的に治療が受けられないからです。

アーユルヴェーダを伝えていく実践者になりたいのならば、やはり1度は本場で受けてみることもとても大切な経験だと思います。

日本人にとってのアーユルヴェーダ

インドの医師も日本人である新倉に、日本でアーユルヴェーダを実践するために、日本のアーユルヴェーダハーブを活用したり、日本食の中でも近いもので実践しましょうと言われます。

身土不二といい、日本人の遺伝は米文化であり、先祖が食べてきたもので体は作られています。無理にインドの食材を調達し、特別な日にアーユルヴェーダ料理を作っても体は変わりません。

日本人には日本人にあった和食でのアーユルヴェーダの実践(体質にあった6味をバランスよく摂り、消化の火を整え、心をダメにする食事を避ける)が可能です。

当校も、アーユルヴェーダ農園をインドと気候の似ている沖縄に作り、自社農園で作られたアーユルヴェーダハーブを使って日常生活に生かしています。

アーユルヴェーダの経典にも、身土不二(自分が生まれた土地のものを食べる)と記載があるので、無理にインド料理をベースにしなくてもアーユルヴェーダの実践は可能です。

私の実感としては、人生を変えてくれたアーユルヴェーダに出会えたことで、いつも穏やかな安定した心、何年も病気をしない体、生き甲斐に基づいた使命のような仕事に出会いました。

みなさんにも、アーユルヴェーダの世界観、自分が整っていくことの喜びを、ぜひ100年ライフシフト時代に手に入れてほしいです。

現在、インドとの行き来が自由にできない自粛の中、オンライン留学講座を新規開講します。

これからの未来の社会は”健康は国民の義務”とされる中で、未来の健康を守るのは自分の知識ですね。

アーユルヴェーダビューティーカレッジ 学長

新倉亜希

※アーユルヴェーダビューティカレッジは、日本で唯一のチャクラパニ病院の提携校です。こちらへの留学や治療を受けるには、日本にて、アーユルヴェーダビューティカレッジ基礎講座の受講が必要です。

アーユルヴェーダビューティカレッジ基礎講座(来校 または オンライン講座)

受講カリキュラム