2023.4.18 火曜日
【アーユルヴェーダビューティーカレッジのアーユルヴェーダハーブ辞典】 〜ブラフミーハーブ〜
現代人に最も必要なハーブ!ブラフミー
ブラフミーは、古代インドのアーユルヴェーダ医学において、脳の機能や神経系の調整に用いられてきました。
ブラフミーの名前は、インドの神聖な書物であるヴェーダの最も重要な部分の一つである「アタルヴァ・ヴェーダ」に由来しています。
古代のアーユルヴェーダ医学では、ブラフミーは、脳を養い、認知機能を改善するために使用されたり、ストレスや不安を軽減するために活用されていました。
さらに、精神的なクリエイティビティや集中力を高めるためにも使用しています。
ブラフミーは、古代インドの学者や聖職者、ヨギ、アーユルヴェーダ医師など、多くの人々によって利用され、古代のインドの聖職者は、ブラフミーを飲んで、脳の機能を高め、神秘的な知識を得ることを目的としていました。
また、ヨガの修行者は、ブラフミーを摂取して、瞑想や深い集中力を得るためにも使用。
摂取の仕方は様々で、
葉や茎を乾燥して粉末にしたものを、薬として飲んだり、パウダーに混ぜて、瞑想やヨガの前に摂取することが一般的です。
また、ブラフミーを油に浸して、頭皮にマッサージすることで、髪の健康を促す効果があるとされています。
◼️ブラフミー
学名:ブラフミーの学名は「Bacopa monnieri」
別名として、「ハーブ・オブ・グレイス」とも呼ばれます。
成分:
ブラフミーには、アルカロイド、サポニン、フラボノイド、フラボン、テルペノイド、ベータカロテン、ルチン、クエン酸、アミノ酸などが含まれています。
効能:
ブラフミーは、脳機能の改善や記憶力の向上、ストレスの軽減、神経系の健康維持、抗酸化作用などに効果があるとされています。
用法:
ブラフミーは、乾燥した葉や粉末、エキスなどの形で摂取することが一般的です。また、ブラフミーの生葉を噛んで食べる方法もあります。
注意事項:ブラフミーは一般的に安全な薬草ですが、過剰摂取すると下痢、吐き気、便秘、頭痛などの副作用が発生することがあります。また、妊娠中の人や授乳中の人、幼児、病気の人などは、医師やアーユルヴェーダの専門家に相談した上で摂取が必要です。
◼️効能について
1.認知機能の改善
ブラフミーには、脳細胞の成長や再生を促す成分が含まれているため、記憶力や学習能力の向上、集中力や注意力の改善など、認知機能の改善に効果があるとされています。
2.ストレス緩和
ブラフミーには、神経系をリラックスさせる作用があるため、ストレスや不安の軽減に役立つとされています。また、神経系を安定させることで、精神的なバランスを保つことも期待されています。
3.睡眠の改善
ブラフミーは、神経系のバランスを調整することで、睡眠の質を向上させるとされています。また、不眠や過剰な疲れにも効果があるとされています。
4.抗酸化作用
ブラフミーには、強い抗酸化作用があるため、体内の活性酸素を減らすことができます。これにより、老化や病気のリスクを減らす効果が期待されています。
5.血糖値の調整
ブラフミーには、糖尿病の治療に役立つ成分が含まれているとされています。これにより、血糖値を調整する効果が期待されています。
以上のように、ブラフミーは、認知機能の改善、ストレス緩和、睡眠の改善、抗酸化作用、血糖値の調整など、様々な効能が期待されています。ただし、個人差があるため、ブラフミーを使用する場合は、医師やアーユルヴェーダの専門家に相談することが望ましいです。
◼️ブラフミーの成分について
ブラフミーは、多くの有用な成分を含んでいます
ブラフミン:ブラフミーに含まれる主要な有効成分で、脳の神経細胞を刺激することで、認知機能を改善する効果があるとされています。
アジャマストン(Gotu Kola):ブラフミーに含まれる成分で、抗炎症作用や抗酸化作用があり、肌の健康を促す効果があるとされています。
ビタミンC:ブラフミーには、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは、免疫力の向上や抗酸化作用に役立つ栄養素です。
フラボノイド:ブラフミーには、抗酸化作用を持つフラボノイドが含まれています。フラボノイドには、血管の健康維持や認知機能の改善に役立つ効果があります。
これらの成分は、ブラフミーの脳の機能や神経系の調整、ストレスや不安の軽減、瞑想や集中力の向上など、多くの健康効果に関連しています。
◼️ブラフミーの栄養素について
ブラフミーは、多くの栄養素を含んでいます
カルシウム:
ブラフミーはカルシウムの豊富な源で、骨や歯の健康に役立ちます。
鉄:
ブラフミーには鉄分が含まれており、貧血の予防や改善に役立ちます。
マグネシウム:
ブラフミーには、マグネシウムが含まれています。マグネシウムは、筋肉の健康や緊張を和らげる効果があります。
カリウム:
ブラフミーは、カリウムの豊富な源で、血圧の調整や心臓の健康に役立ちます。
ビタミンC:
ブラフミーには、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは、免疫力の向上や抗酸化作用に役立つ栄養素です。
アジャマストン(Gotu Kola):
ブラフミーに含まれる成分で、肌の健康維持に役立つ栄養素です。
これらの栄養素は、健康維持や病気予防に役立ちます。特に、骨や歯の健康、貧血や筋肉の健康、血圧の調整、免疫力の向上などに役立つとされています。
◼️摂取方法
ブラフミー茶:
乾燥ブラフミーを煮出して、お茶として飲む方法です。乾燥ブラフミーを2グラム程度使い、熱湯に浸して5分ほど煮出します。飲む際には、蜂蜜やレモンなどで味を調えることができます。
ブラフミーの錠剤やカプセル:
ブラフミーの粉末を錠剤やカプセルに詰めたものを摂取する方法です。通常、1日1〜2回、食事前に摂取します。摂取量や頻度は、アーユルヴェーダの専門家と相談することが重要です。
ブラフミーの生葉を食用とする:
新鮮なブラフミーの葉を生で食べる方法です。ただし、生で食べる場合は、正しい調理方法が必要です。また、葉が苦味を持っているため、好みによっては調味料などで味を調えることができます。
ブラフミーオイル:
ブラフミーをオイルに漬け込んで作られたオイルを摂取する方法です。主にマッサージオイルとして使用されますが、経口摂取も可能です。専門家の指示に従って正しく摂取する必要があります。
◼️紹介論文
ブラフミーについての研究は多数行われており、多くの論文が発表されています
Singh, R. H., & Singh, L. (1980). Studies on the anti-anxiety effect of the Medhya rasayana drug, Brahmi (Bacopa monniera Wettst.). Part 1. Journal of Research in Ayurveda and Siddha, 1(2), 133-148.
Bhattacharya, S. K., Bhattacharya, A., Kumar, A., & Ghosal, S. (2000). Antioxidant activity of Bacopa monniera in rat frontal cortex, striatum and hippocampus. Phytotherapy Research, 14(3), 174-179.
Kumar, N., Abichandani, L. G., & Thawani, V. (2016). Evaluation of efficacy and safety of Brahmi (Bacopa monnieri) in management of children with Attention Deficit Hyperactivity Disorder (ADHD). Journal of Ayurveda and Integrative Medicine, 7(3), 173-178.
Bhattacharya, S. K., Bhattacharya, A., & Ghosal, S. (2001). Anxiolytic-antidepressant activity of Withania somnifera glycowithanolides: an experimental study. Phytomedicine, 8(5), 363-369.
これらの論文には、ブラフミーの抗不安作用、抗酸化作用、注意欠陥多動性障害(ADHD)の管理に対する効果、および他のアーユルヴェーダの薬草との比較など、様々な研究が含まれています。
◼️アーユルヴェーダにおけるブラフミーの解釈
ブラフミーはアーユルヴェーダの考え方に基づいたハーブであり、三大ドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)のバランスを整えるとされています。具体的には、ブラフミーはピッタを鎮め、ヴァータを強化し、カパを刺激する作用があるとされています。
また、ブラフミーは、グナ(性質)とラサ(味)の両方を持ちます。グナは、ハーブの特性を表す概念であり、ブラフミーは、ライト、シャープ、オイリーの性質を持つとされています。ラサは、ハーブの味を表す概念であり、ブラフミーは、苦味、甘味、酸味を持ちます。
アーユルヴェーダハーブ専門家の新倉亜希による沖縄アーユルヴェーダ農園のアーユルヴェーダプロダクツ
●ブラフミーティー
アーユルヴェーダビューティーカレッジ